空を切りとるのは、私。

うつ病休職中の27歳の日々徒然。

休職と失感情症。

こんばんは。

今日はうつ病になってから、ネットでいろいろと調べて、

へぇ私これだな、と思ったものがあるのでご紹介します。

 

それが「失感情症」です。

 

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失感情症(アレキシサイミア)はシフネオスが提唱した性格特性です。

 

あまり生気が感じられず、葛藤状況やフラストレーションがたまる状況では、内省したり困難に上手に対処したりするのではなく、むしろそれを避けるための行動に走ってしまうというのです。そしてその最大の特徴は「自分の感情を表現する言葉を見つけるのが難しい」ということでした。そこから感情を言い表す言葉が欠けていること=失感情(言語化)症という概念が出てきたのです。

 

失感情症の概念は研究者の間で検討されて、以下の特徴としてまとめられました。

  1. 自分の感情がどのようなものであるか言葉で表したり、情動が喚起されたことによってもたらされる感情と身体の感覚とを区別したりすることが困難である。
  2. 感情を他人に言葉で示すことが困難である。
  3. 貧弱な空想力から証明されるように、想像力が制限されている。
  4. (自己の内面よりも)刺激に結びついた外的な事実へ関心が向かう認知スタイル。

厚生労働省 e-ヘルスネットより引用 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-006.html

 

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ちょっと文が難しく、文字がぎゅっとしてて読むの大変ですね。

ゆっくりで良いので読めたら読んでくださいね。

私は5回くらい読んでやっとちょっと理解できました。

 

 

昔から自分の感情を表現するのが苦手です。

両親が不仲で家庭の雰囲気が悪く、末っ子の自分が盛り上げなきゃと思ってきた、

人から嫌われることを極端に怖がること(これなんでなのかな。また調べます。)から、

嫌な時に嫌と主張せず我慢したり、

嬉しくなくても飛び跳ねて喜んだり、

悲しく思っても顔に出さなかったり、

おもしろくなくても笑ったり、

そんなことを物心がつく頃からずーっと、

続けていたら自分の感情が分からなくなってしまいました。

分からないんです。心が迷子になっちゃいました。

 

私はなにか気持ちが動くと、とりあえず涙がでます。

でも、その涙が、なぜ出ているのか分からないんです。

なにに気持ちが動かされているのか、はわかっても、

それによって、喜んでいるのか、悲しんでいるのか、怒っているのか、悔しいのか、

分からないんです。

感動したり喜んで泣いてるのなら分かるんじゃ?と思われる方おられるかもしれませんね。

昔から嬉しくなくても、おもしろくなくても、笑ってきたので、自分が本当に心の底から喜んでいるのか、感動しているのかがわからないんです。

 

 

分からないから説明できない。

説明できないから、相手に気持ちや考えを伝えられない。

伝えられないから苦しくて、相手を避けることしかできない。

 

「なんで泣いているの?!なんの涙なの?!」

って詰問してくださる方いらっしゃいますよね。

一番苦手なタイプです。避けちゃいます。

わかんねえよ!!って言いたくなります。

お口が悪いですね、ごめんなさい。

 

 

失感情症の特徴の③

「貧弱な空想力から証明されるように、想像力が制限されている。」

 

は難しく書いてあるのですが、

私の理解としては、

 

朝、上司にあいさつをした。

「おはようございます」自分はいつも通りに言った。

すると上司はいつもは返事をしてくれるのに、今日は返事が返ってこなかった。

こんな時、あなたならどう考えますか?

 

たぶん、たいていの人は

「今忙しいのかな?何か嫌なことでもあったのかな?」

と思うだけだと思うのですが、

 

私は

「私なにかミスをしてしまった?迷惑をかけた?昨日のあの仕事?あれか?これか?それとも私が仕事ができないのがとうとう我慢できなくて、嫌われた?」

と、もうぐるぐる考えて、冷や汗がでて、体も震えて、それ以外なにも頭に浮かばなくなって、その人の一挙手一投足にびくびくして、仕事が進まない。

そんな風になります。

 

で、他の誰かが「なにかあったんですかー?」って気軽に聞いて、

「ちょっと今日虫歯で歯が痛くて」とか上司が答えているのが耳に入って、

なんだよそれ~って体の力が抜ける。

 

そんなこと働いている時に何度もありました。

上司が不機嫌=自分のせい

という想像しかできない、つまり空想力が貧弱なんですよね。

 

あいさつが返ってこない、ってあからさまな相手の態度ですが、

ちょっといつもと表情が違う、

話しかけた時の返事の声の感じがいつもと違う、

反応がいつもより薄い、

ただそれだけで私の心の中は大荒れになります。

自分のせいじゃないか、嫌われたんじゃないか、何をしてしまったのか…

 

むしろ誰かの様子がおかしい時に、自分のせいかな?って考えないで、気軽に聞けることのほうが私には不思議で不思議でたまらないんですよ…

 

 

特徴④

「(自己の内面よりも)刺激に結びついた外的な事実へ関心が向かう認知スタイル。」

ちょっと私には理解できませんでした。

 

刺激というのは感情のことでしょうか。

感情を起こさせた事柄のほうに関心がいって、「自分がなにを感じたか」には関心がない、ということでしょうか。

 

あ、書いてたら分かってきたかも。

上司からあいさつが返ってこなかったことで、自分は嫌な気持ちになったわけですよね、きっと。

でも、その「嫌だなあ」って気持ちよりも、

「上司があいさつを返さなかったこと、その理由」

に関心がいって、

自分の気持ちは置いてけぼりになってる、ということかな?

 

なるほど、それなら理解できます。

 

ああ、私は「なんであいさつ返さないの、この人」と嫌な思いをしたのに、

それを感じることができずに、上司が不機嫌な理由を一生懸命、制限された想像をしていただけだったのか。

 

ーーーーこうした特徴に関して、興味深いことに最近の脳科学研究から、自分の内的な感情に気づき・表すことと、自分とは一端離れた視点(他人の視点に立つ)を持つこと=自分を客体化できることとが、実は密接に関係していることがわかってきました。感情の気づきの問題は共感性、また想像力・空想力などとも大いに関連しているのです。自分の感情の微妙な変化に気づき言葉に出来ることは、彩り豊かな精神生活を送りスムーズな対人関係を築くことにもつながっていると言うわけです。

 

(同上より引用)

 

 

と、厚生労働省のこちらの文は締めくくられています。

自分の歯が痛くてうーとなっている時に、

自分を避ける部下と、

「どうされたんですか?返事ないから心配しましたよ~」と聞いてくれる部下、

どっちが好きですかって聞かれたら、そんなの後者ですよね。

自分の気持ちをしっかりと分かることが、対人関係を築くことに繋がる。

勉強になりました。

 

こちらでは失感情症になる原因、については触れられていません。

と、いうのもまだ分かっていないようです。

そうなる大きな出来事があった、家庭環境、遺伝、などと言われているみたい。

きっと人それぞれすぎて特定できないのかな。

 

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ストレスが蓄積して心身症うつ病になりやすい傾向がみられるアレキシサイミアは、感情を表現することが難しいので、カウンセリングでもうまく話せない可能性もあります。質問されることを、極端に嫌がる人もいるようです。
主な治療法としては、集団精神療法でお互いをフィードバックしながら治療していきます。しかし、心身症うつ病を併発している場合は、ストレスやうつ症状を改善する治療も大切です。

 

(新宿ストレスクリニック コラム アレシサイミア (失感情症)とは より引用 https://www.shinjuku-stress.com/column/psychosomatic/alexithymia/

 

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自分の感情に気づくことができないので、

ストレスを受けていること、溜まっていることにも気づけない、と同コラムの中で書かれています。

昔の私はそのことに全く気付いていませんでした。

色々と調べた、今の私にはこれ、すごくよくわかります。

 

 

私は通院していて、その病院にカウンセラーさんがいるので、

何度かカウンセリングを受けました。

「どうしてそう思うの?」などと聞かれても、分からなくて、答えられなくて、

ただ涙がでるだけで。

心理検査(絵を描いたり、はいいいえを記入したり)の時は、

ものすごくイライラしてずっと貧乏ゆすりをして、なかなか答えられない時もありました。ああ、これ失感情症だったのか。

自分でさえ分からない自分の心を、カウンセラーさんが勝手に覗いていて、

土足で入ってこられる感じがしてすごく嫌で、受けるたびに落ち込んでいたので、

主治医に勇気を出して嫌だと話して、今はカウンセリングを受けていません。

 

 

どうしたら治せるのかな、と色々調べましたが。

性格なので、そう簡単には治りません。

これで治る!なんて画期的なもの、なさそうです。

でも、「自分が失感情症だ」と認めること、が第一歩だと感じました。

これを読んで、どなたかがそう気づけることを祈っています。

 

 

私は今、誰にも見せない、自分だけの日記を書いています。

寝る前に、ぼんやりしながら書くのですが、

「嬉しかった」とか「悲しかった」とか、手が勝手に書いている時があって。

そうだったんだ、私そう思ったんだ、と読んでやっと気づける時があります。

 

 

少しずつ、少しずつ、で大丈夫。

自分の感情を大切にしていきたいです。